平成16年、子どもの命が粗末に扱われたり、子ども自身が自尊感情を持てず、命を軽視してしまう事件が続きました。
そこで、人づくり21世紀委員会などの子どもたちに関わる京都の市民ネットワークが中心となり、改めて子どもを健やかに育むため、市民の心意気を行動で示すことが緊急の課題であるとして議論を重ね、平成18年6月に「人づくり21世紀委員会からの提言」が京都市に提出されました。
これを受け、京都市では、京都市子どものための市民憲章懇話会を設置し、議論を重ねるとともに、市民の皆さまからの意見募集や意見交換会、シンポジウムを行ったうえで、平成19年2月5日に「子どもを共に育む京都市民憲章(愛称:京都はぐくみ憲章)」を制定しました。
子どもを共に育む京都市民憲章は、「子どもたちの今と未来のために、大人として何ができますか?」を合言葉に「憲章前文」と具体的な行動を示した「6つの行動理念」で構成しています。
わたくしたちのまち京都には、子どもを社会の宝として、愛し、慈(いつく)しみ、将来を託してきた、人づくりの伝統があります。
そうした伝統を受け継ぎ、人と自然が調和し、命のつながりを大切にして、子どもを健やかで心豊かに育む社会を築くことは、京都市民の使命です。
大人は、子どもの可能性を信じ、自ら育つ力を大切にして、子どもを見守り、褒(ほ)め、時には叱(しか)り、共に成長していくことが求められます。そして、子どもを取り巻く状況を常に見つめ、命と健やかな育ちを脅(おびや)かすものに対して、毅然(きぜん)とした態度で臨(のぞ)む必要があります。
わたくしたちは、子どもたちの今と未来のため、家庭、地域、学校、企業、行政など社会のあらゆる場で、人と人の絆(きずな)を結び、共に生きるうえでの行動規範として市民憲章を定めます。
わたくしたちは、
平成19年2月5日制定
同年3月13日京都市会が「子どもを共に育む京都市民憲章」を積極的に推進する決議
憲章制定後、様々な市民活動が実践され、市民の行動の輪は着実に広がっていきましたが、子育て家庭の孤立化の傾向、児童虐待やいじめ、児童ポルノ、インターネットの不適切利用など、子どもを取り巻く状況は依然厳しい状況にあり、「子どもを共に育む京都市民憲章」の理念を市民生活の隅々にまで浸透させ、社会のあらゆる場で実践を推進するため、再び京都市において検討委員会を立ち上げ、議論を重ね、平成23年4月、「子どもを共に育む京都市民憲章の実践の推進に関する条例」を施行しました。
条例では、
などを定めています。
「子どもを共に育む京都市民憲章の実践の推進に関する条例」に基づき、平成23年6月に設置した京都市の附属機関です。
市民、子どもと家庭に関わる民間団体代表者、学識経験者等で構成され、憲章の実践の推進に関する事項について、市長の諮問に応じ、調査し、及び審議するとともに、市長に対し、意見を述べていただいています。
https://www.city.kyoto.lg.jp/templates/shingikai/hagukumi/0000137348.html
「行動指針」は、憲章の理念が市民生活の隅々にまで浸透し、社会のあらゆる場で実践行動の輪が広がることを目指し、「子どもを共に育む京都市民憲章の実践の推進に関する条例」に基づき、毎年度の具体的な実践方策を定めるものです。
市民の皆様や各団体に、「行動指針」の中から取組項目を選んで実践を進めていただけるよう、呼びかけています。
行動指針はコチラ
https://www.city.kyoto.lg.jp/menu6/category/209-7-2-1-0-0-0-0-0-0.html
平成23年度から「子どもを共に育む京都市民憲章」の実践活動として、モデルになる活動や、ユニークな活動に取り組んでいる団体を「憲章実践推進者」として表彰しています。
表彰団体はコチラ
https://www.city.kyoto.lg.jp/menu6/category/209-7-2-2-0-0-0-0-0-0.html